1年

 クッキーが旅立ってちょうど1年が経ちました。
1年が365日あって、1日が24時間なのは人間が勝手に決めた事なので、
こういう問題は何の意味も持たないのでしょうけれども、慣例に従えば節目ということになります。
過ぎ去ると時間はあっという間です。
昨日も一昨日も大差はありません。
大差のない積み重ねなので、1年も長かったとはなかなか思えないものです。
時々、無性にわんこに触りたくなることがあります。
毛並みに沿って撫で、時にはそれに逆らって撫でてみたくなるのです。
耳の付け根のあたりを擽るように触りたくもなります。
マズルに執拗に掌を当てて怒らせてみたくもなります。
町を歩いていて、ゴールデンを見かけるとビクリとすることがあります。
それがアメリカ系ではなくイギリス系の女の子だったら尚更です。
みんな優しそうな顔をしています。
”そうな”ではなく優しいわけですけどね。
とても人懐っこいです。攻撃性はありません。
だから番犬にはなりません。
不法侵入者にさえじゃれつくでしょう。
疑うことを知りません。何でも信じます。
ウソは吐きませんが、いたずらが見つかりそうになるとちょっとだけ誤魔化します。
そういう姿に人生の半分は癒されていました。