準備はいいか!? チョコレート祭りの始まりだ!

 あの日から365日。
バレンタインデーが今年もやって来ると聞き、元日から正座をして待っておりました。
百貨店の催事場も俄かに華やぎ、ところ狭しとチョコを並べておるではありませんか。
さあ、集え!
刮目せよ!
五感を鋭敏にせよ!
……というワケで今年もバレンタインフェアへと足を踏み入れたのです。
カタログ片手にレッツゴウ!

 

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「小樽洋菓子舗ルタオ-LeTAO」さんより。
ルタオは小樽の読み替えでしょうか?
ピラミッド型のチョコはずっしり重く、食べごたえがあります。
今回は紅茶・白桃・マスカットのフレーバーのセットを購入。
こうしたチョコのフレーバーには2種類あります。
ひとつは前情報なしに食べても何の味(香り)かがすぐに分かるもの。
もうひとつは言われれば何の味(香り)かが分かるもの。
このチョコは前者です。
口に含んでしばらくすると広がる香りは紛うことなき紅茶であり、白桃であり、マスカットであります。
いずれも味、香りともハッキリしているので味の薄い飲み物と相性が良いでしょう。
僕はストレートティーと一緒にいただきました。
ちなみに全て試食したのですが、なんとこのピラミッドまるまる1個を食べさせてくれる太っ腹!
(たいていは細かく砕いたものの一片を試食させてくれます)

 

 

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ラ・メゾン・デュ・ショコラ」さんより。
プラリネを中心としたチョコアソート。
カタログももらいましたが正直、似たような形状と見た目のものが多くてどれがどれだか分かりませんでした……。
はっきりと違いが感じ取れたのは左下の赤色の斜線が引かれてあるもの。
フランボワーズの酸味が口内に遍く行き渡る感覚は他に例えようがありません。
薄茶色のふたつはミルクのプラリネ。
とろり蕩けるペーストは独特の甘みをいつまでも楽しませてくれます。
こちらもストレートティー、もしくは薄めのミルクティーと合いそうですね。

とにかくチョコの種類が多いので眺めるだけでも楽しい!
実は当初、購入予定になかったこちらの商品。
後述する似た名前のお店を探していた際、失礼にも「こちらですか?」と訊ねてしまったのです。
店員さん、競合店にもかかわらず嫌がることもなく探していたブースを教えてくださいました。
感謝の気持ちを込めて購入。
結果的に良いキッカケとなりました。

 

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「ラ・メゾン・デュ・ケルノン・ダルドワーズ」さんより。
今年の本命。
実は去年も出店していたのですが、2月上旬に訪れた時にはすでに品切れになっていました。
なので1年越しにようやく手に入れることができたのでした。
深みのある青色はフランス西部の町アンジェの伝統的な屋根瓦をイメージしているのだとか。
中はアーモンドとヘーゼルナッツのヌガティン(水飴や砂糖をキャラメル状に煮詰めたもの)。
カリカリとした食感と濃厚な味わいは食べごたえ抜群!
表面の青いホワイトチョコの柔らかさ、中のヌガティンの固さが絶妙なコントラストになっています。
甘みが強いのでストレートティー、もしくはレモンティーとの相性が良さそうです。
苦めのコーヒーも合うでしょう。
さて、本命と言いながら店舗にたどり着けなかった理由ですが……。
実は催事場の離れに複数のブランドを一括に取り扱うコーナーがあり、当該店もそこに入っていたのです。
これが事前に手に入れたマップにも明記されておらず右往左往……。
大丸さん、ここは改善の余地があろうかと思います――。

 

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宇治茶 祇園辻利」さんより。
去年も買ったよくばりチョコレートセット。
抹茶チョコ・ほうじ茶チョコ・玄米茶チョコ・ほうじ茶ティーバッグが入っています。
チョコレートに合うお茶は? と問われれば紅茶やコーヒーを思い浮かべる人は多いハズ。
しかしこのチョコは洋であり和でもあります。
不思議なことにほうじ茶がよく合うのです。
他にはない玄米茶チョコはとにかく美味!
茶葉そのものが閉じ込められているのでは? と思うほど香り豊か。
というよりもう玄米茶そのもの。
つまり「茶コ」です。

 

 

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フーシェ オリンポス」さんより。
毎年恒例のチョコ巡りですが、これを初めてやった時、一番に目に飛び込んできたのがこちらのチョコ。
半球状のホワイトチョコに各惑星をイメージしたペイントはあまりに美しく、食べるどころか箱を開けるのも躊躇われたほど。
しばらくご無沙汰でしたが、今回は大型の惑星ペロキャン(?)チョコを選択。
CUPIDONはオリンポスさんが作った架空の惑星です。
味は左からラズベリー、ヘーゼルナッツ、パッションフルーツ、キャラメル。
中にペーストが閉じ込めてあり、舌にまつわることで風味が長持ちします。
味はあっさりとしていてしつこくないので、大きいとはいえ充分に食べ切れるでしょう。
少し冷やしてから食べるとパキパキとした食感が楽しめます。
飲み物は濃いめのものがよいでしょう。

 

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「ca ca o」さんより。
催事場では3年目。
去年は柚子とパッションフルーツを買いましたが、今年は新登場のこちらの3種。
左からイチジク、巨峰、マスカットです。
イチジクは珍しいですね。
葉を漬け込むという製法ですが、ほのかな果肉の香りが口いっぱいに広がります。
巨峰は濃厚な香り。
皮の部分だけを集めて旨みを凝縮したような、しっかりとした風味を堪能。
マスカットは白ワインを用いていて大人向けのお味。
口の中に入れると、ワインの香りが遅れて鼻に抜けるような不思議な感覚です。
(僕はアルコールが駄目なので諸手を挙げて美味! とは言えませんが好きな人には堪らないでしょう)
オシャレな木箱はインテリアとしても小物入れとしても最適。
(自宅では輪ゴムやクリップを入れるのに使っています)
こちらのお店はチョコの種類がとにかく豊富。
今回も紹介しきれませんでしたが、他にはない珍しいフレーバーが多いので覗いてみてはいかがでしょう?

 

 

見た目、味、食感、そして特別感。
チョコレートは常に五感で楽しむものだと思っています。
それが最も輝くのがバレンタインデー。
催事場には100を超えるブランドが集まりますが、不思議なこともそれほど甘ったる~い香りはしません。
もちろん製品がきちんと包装されているからということもあるでしょうが、この場合の”香り”というのは嗅覚を刺激するものというよりも、
むしろ口の中に入れたときに広がる味以外のもの、です。
なので甘い香りに誘われて……というようなことはありません。
まずは見た目。
定番のハート型やブロック型もあれば、惑星を模したものや宝石に見立てたものもあります。
試食ができれば積極的にいただきましょう。
そこで初めて味と香りが分かります。
いただいたらお礼を言いましょう。
試食をしたからといって必ず買わなければならないということはありません。
気に入ったものを選んで買い、そして楽しむ。
それがチョコレートに対する礼儀です。
次回のバレンタインデーは2021年2月14日の予定です。
今から楽しみですね。