バレンタインフェア2024 開幕!!

……というタイトルは普通、開幕前につけるべきですよね。
コロナ禍もようやく収まりはじめ(新規感染者は依然0にはなりませんが、5類感染症に引き下げられたことで緊急性は薄れた)、
各催事にも参加しやすくなりました。
とはいえ油断は禁物。
僕も昨年9月ごろにコロナに罹患し、日替わりでやってくる症状に苦しめられました。
そんな過去を吹き飛ばすがごとく、『2024 Chocolat Promenade』に突撃したのであります!
ではさっそくレビューへ Go !!

 

SILSMARIA さん
ホワイトチョコとシャインマスカットのマリアージュ。
甘さは強めで、口中で溶けていく過程でマスカットの風味があふれ出す感じが良!
冷暗所で保存するより、常温で置いてから食べるとなめらかさUPでさらに良!
飲み物はあっさりストレートティーがおすすめ!
実はほんの少しだけ洋酒っぽい香りがするのですが、まったく気になりませんでした。

 

 

 

&EARL GREY さん
美しい青色に惹かれて購入。
青の秘密はバタフライピー(検索!)
上品なお紅茶の味が口いっぱいにひろがる。
粒がしっかりしているので長く楽しめるのもgood!
さすがにこれに紅茶は合わない……ということでホットミルクなどと一緒に食すとイイ感じ!
青色のチョコっていいですよね。
普段は滅多にお目にかかれない色合いですから。
(チョコといえば茶、黒、赤やピンク、黄色……ほかにあったかな?)

 

 

NAGANO さん
独特の舌触りと苦み、ほうじ茶の奥深い香りが楽しめるおトクなチョコ。
板状なので好きな大きさに割って食べられる。
その味わいは高級なほうじ茶をそのまま飲んでいるかのよう。
これに合う飲み物はお白湯か、うすめのストレートティーかも?
ほうじ茶を使ったチョコは他にもあるけど、こちらは「ほうじ茶味のチョコ」ではなく「チョコ味のほうじ茶を固めたもの」という印象。
香ばしさ、適度な苦み、口中に残る香り、ととにかく楽しい!

 

 

 

MAISON CACAO さん
ベースのミルクチョコレートにフランボワーズの甘酸っぱさが調和している一品。
これも冷やしてしまうより、常温で食べるほうが甘みと酸味を楽しむことができる。
飲み物はミルクティーとセットで!
恒例のMAISON CACAOさんのチョコ。
なんだかんだで5年くらい買い続けている。
お値段高めなのですべてのフレーバーを堪能することができず、毎年どれにしようかと悩む。
そんな中で手に取ったこちらは、大好きなフランボワーズ!

 

 

 

MAISON CACAO さん
どうやら100作品目(?)らしい。
その名もミックスフルーツ!
マンゴー、桃、パイナップル、りんご、マスカット、あまおう、からなるミックスジュースが練りこまれた贅沢な一品。
口の中で次々と変化していく味は、最後まで飽きさせない。
飲み物はお白湯かうすめのミルクティーで。
実は取り扱いフレーバーがめちゃくちゃ多いブランド。
毎年新作を出していて今回、ついに100品目に達したとのこと。
これは買わずにいられようか!

 

 

 

フーシェオリンポス さん。
「惑星のかけら」がテーマの、宇宙の鉱物をイメージしたチョコ。
それぞれに彩りゆたかでフレーバーも豊富!
食べるのがもったいない!
中でもライム、マスカットの香りが特徴的。
チョコの見た目に合わせ、飲み物もレモンティーなどの色を楽しめるものを。

 

 

フーシェオリンポス さん。
同じく星の結晶。
見た目も美しい9種のアソート。
箱の内側もしっかり宇宙仕様なので、暗がりで照らすとこれがまた美しい!
味もバニラ、アーモンド、レモンにラズベリーと飽きさせない構成で、どれを食べても美味。
やはりストレートまたはレモンティーと一緒に……

 


そしてほら、アメジストですよ! アメジスト!
なんだか力が湧いてくる感じがしませんか!?
僕の大好物(大鉱物)なのです!!


……と、ここまで書いて去年もまったく同じ組み合わせで買ったことを思い出しました。
イイものは何度買ってもイイんです!

 


といったところで今年はオシマイ。
今年は見た目の美しさよりも、味や香りを重視した感じになりましたね。
その分、これまで以上に一粒ひとつぶをしっかり堪能しました。
さあ、来年はどんな出会いが待っているでしょうか!?

 

 

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今年はバレンタインフェア突撃!!

未だ終息の気配を見せないコロナ禍。
昨年はバレンタインの時季に新規感染者が7万人を超え、さらにいつも赴いている大丸さんでも感染者発生の報があり、イベント会場へ足を運ぶことは見送りました。
そして今年。
油断はできないまでも感染者は昨年ほどではなくなり、こちらも万全の態勢でイベント会場に向かうことにしました。
いざ、『2023 Chocolat Promenade』
事前にカタログに目を通して買いたいものだけに絞り、会場ではできるだけ長く留まらないよう心掛けました。
なので一店一店をじっくり眺められなかったのがツライところ……。
早くコロナの脅威が去るといいですね。
ということでレビュー参ります。

 

ゴンチャロフ さん

甘味画廊シリーズ。
「見て食べて感じる日本」がテーマの、見た目もかわいく美しいチョコ。
ミルクチョコを中心に材料にも柚子、栗などの和を感じさせるものが使われています。
今回は品切れのために買えませんでしたが、羽子板やたい焼きを模したチョコもあります。
せっかくなので雰囲気を味わうために、日本茶と一緒に楽しみましょう。

 

 

BENOIT NIHANT さん

高級感ある青のグラデーションがとってもキレイ!
ハート型は定番だけど、はちみつ、柑橘、スパイスの効いた3種6個という贅沢仕様。
とはいえ味はひかえめなので、味や香りの強い飲み物だと消されてしまいます。
砂糖少なめのミルクティーが合うでしょう。
(ついでにオマケももらいました)
箱もオシャレなのでインテリアにも。

 

 


MAISON CACAO さん

幻の西洋梨とも呼ばれる、ル・レクチェのフレーバー。
チョコのちょうど中心に洋ナシの独特の甘みが詰まっているようで、口の中いっぱいに香りが広がります。
高級感ある芳醇は一粒一粒、ゆっくりと楽しみたいところ。
木箱もおしゃれ!
お茶はなんでも合うと思うけど、今回はミルクコーヒーといっしょにいただきました。

 

 


こちらはミルクチョコレートをベースにリンゴの風味ただよう一品。
味よりも風味を楽しむもので、食べ終えたあとに口中に広がるりんごの香りを堪能できます。
リンゴそのものの味としてはかなり薄いので、飲みものはストレートティーもしくはお白湯が良さそう。

 

 

 

フーシェオリンポス さん

美しさではこのブランドの右に出るものはない!
「惑星なんてチョコになっちゃえ!」という意気込みを感じるアソート。
お菓子の家ならぬお菓子の大宇宙!
木星のすっきりした甘さ、天王星の重厚な甘み、海王星のほのかな酸味など、見た目も味も楽しめます。
飲み物はストレートティーかレモンティーで!

 

 

 


宇宙第二弾。
各惑星を模したひと口サイズのチョコのオンパレード。
たっぷり楽しめる贅沢仕様。
カシス、オレンジ、クランベリー、ピスタチオと、味も見た目も飽きさせない作りはお見事。
そして、ほら! アメジストですよ、アメジスト
カタログを見た時、このアメジストに一目惚れしたのであります。
これはもう運命ですね。
多種多様の味を堪能するにはホットミルクがおすすめです。

 


今年はこれでおしまいです。
今回もやや少なめなのは、イベント会場を充分に回らなかったためです。
あらかじめカタログで「これは!」と思うものをピックアップし、それを目掛けて購入したという感じですね。
本当はもっとゆっくり見て回りたかったのですが……。
いつか元の賑わいを取り戻すことを願ってやみません。

 

 

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コロナに負けたよ情人節猪口冷糖……

昨年、『コロナに負けるな情人節猪口冷糖!』と題し、徹底した感染予防策を講じてバレンタインフェアに赴きました。
その一年後。
さすがに終息とはいかなくともその兆しが見える頃では、思っていましたが事実は小説より奇なり!
恒例の大丸さんで開催『2022 Chocolat Promenade』が始まった1月26日の全国の新規感染者数は7万人超。
さらに僕が赴いている大丸神戸店内でも感染者発生の報が続き、さすがにイベント会場に足を運ぶのはまずいと思いました。
そこで今年はカタログを入手し、これはと思うものを厳選して通販に頼ることに。
どのみち会場に行ったとて試食ができない、入場制限がある、なにより感染のリスクがつきまとう……と足枷の多い状況です。
カタログを眺めながら、”きっと催事場はこんな雰囲気なんだろうなあ”と思い描いておりました。
というワケで今年もレビューです!

 

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CACAO SAMPAKA さん

 

上品なお箱に3種のフレーバーのボンボン。
左からライム(Lime)、ライチロサ(Lychee rosa)、ココイピニャ(Coco Y Pina)。
ココイピニャはスペルから想像できますが、ココナッツとパイナップルを練りこんだガナッシュです。
漆黒の箱、チョコの見た目と、高級感が漂っています。
全体的にあっさりすっきりとした酸味が特徴。
噛まずに舌の上で転がして味わうのが通!
ちなみに「2022」と書かれたプレートもチョコです。

 

 

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ピスタチオマニア さん

 

オシャレな缶には、フリーズドライ苺をピスタチオチョコで包んだものと、同じく苺とピスタチオのクランチ。
さながらおもちゃ箱のようでワクワク感がたまりませんね!
名前のとおりピスタチオの香ばしさをこれでもかと言うくらい楽しめます。
苺の酸味も強くて良!
僕は紅茶派ですが、これはコーヒーとの相性が特に良さそうですね。
食べ終わった缶は何に使おうかしら……?

 

 

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メリーチョコレート さん

 

こちらは恒例のムーミンチョコ。
今年はムーミン型でココア、ミルク、ストロベリーの3種。
かわいくて食べるのがもったいない!?
どれも甘さはひかえめなのでお茶も薄めの味がよさそう。
缶は小物入れに最適!
ちなみに去年がミィ、一昨年はニョロニョロでした。

 

 

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Little MOTHER HOUSE さん


パッケージからして美しい「IRODORI CHOCOLATE」から立夏と夜風。
立夏はレモンとミントの爽やかな酸味が。
夜風は黒胡椒と柚子が醸す風味とぴりりと利いた辛さが絶妙!
このシリーズは色鉛筆セットのような、文字通り「多彩な」チョコが揃っているのでHPをご覧あれ!
とにかく種類が多く、すべて試食するにはかなりの時間がかかりそうです。
チョコ単体でもグラデーションのような美しさが光りますが、シリーズをそろえるとそれがさらに虹のような広がりに。
是非とも全ての味を堪能してみたいところです。

 

 

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セゾンファクトリー さん


フリーズドライ加工のバナナ、イチゴ、リンゴにホワイトチョコをしみ込ませた。
カリカリとした食感にバナナの甘さと粘り、イチゴの酸味、リンゴの香りがたまらない!
一気に噛み砕くもよし、舌の上でゆっくり転がして味わうもよし!
味と香り、食感を楽しむにはストレートティーがおすすめ!
イベント常連のブランドです。
実は今年からパッケージが大きく変わっています。
(変更前はチョコの写真が縦方向に帯のように印刷されていました)


今年はこれでおしまいです。
例年に比べて品数が少ないのは冒頭で述べたとおり、カタログの情報だけで選別したためです。
これはと思うものを厳選したつもりですが、通販の唯一の欠点はブランドごとに箱で送られてくること。
尊称防止のためかそこそこ大きめの箱が一気に5個届いたので、その処理にもちょっと難儀しました。
来年こそは終息……それが無理でも気軽に出歩けるくらいの状況になることを願うばかりです。

 

 

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コロナに負けるな情人節猪口冷糖!

新型コロナウイルスが猖獗を極める中、果たして今回はバレンタインフェアが開催されるのかと気を揉んでいました。
いえ、仮に開催されたとしても会場は屋内。
例年の客足からすると十分な密集状態です。
なので開催が決定しても見送ろうかと思っていました。
が、実際に足を運んでみると密といえるほどの来客はなく、体温チェック、いたるところに消毒スプレー、
さらに来客多数の場合には入場制限も設けるというお話を聞き、万全の体制で会場へ向かいました。
いつもどおりパンフレットを手に、目星をつけるのですが、失礼ながら今回は特別目を惹くお品がありませんでした。
(昨年の青レンガほどのインパクトがなかったのです)
とはいえ巡ってみると、やはりやはり!
なんだかんだで今年が一番たくさん買ったかもしれません。
というワケで早速いきましょう!

 

 

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Reve De Bijoux さん

フリーズドライの木苺をホワイトチョコで包み、さらにラズベリーパウダーでコーティング。
この種のチョコはわりと定番だけど、他ブランドよりも酸味がやや強め。
酸味、甘味がほぼ同時にやってくるのでバランスを考えるとストレートティーが合いそう。
また意外にも薄めの緑茶もあり。
コーティングが溶けきるまで口内でころがすもよし、一気に噛み割るもよし!
甘いのよりも酸っぱいのが好きな人にオススメ!

 

 

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Nakamura Chocolate さん

まず見た目が楽しい、一口サイズ。
一口サイズといっても僕はこの手のチョコは必ず半分に噛み割って風味や舌触りを楽しみます。
全部で30種類くらいあるそうなのですが、予算の都合で今回は写真の9品を選択。
左上は柚子が香ばしいチョコ。歯ごたえはしっかりしていて柚子の香りというより、柚子の表皮を口に含んでいるような味わい。
その右はチョコの定番ハート形。濃厚なガナッシュをミルクチョコでコーティング。もちろん美味ですが特筆すべき点はありませんでした。
さらに右はストロベリーガムという珍しい逸品。表現が難しいですが口内に広がる香りは温泉街の土産物屋さんのような感じです。
その右は惑星を思わせる色合い。抹茶かミルクかと思いきや、どろりとキャラメルがお目見え。濃厚な味わいでした。
下段最左はこれまた不思議な形状と色合い。説明では苺と木苺とあるのですが、どうも隠し味があるようで深い香ばしさがありました。
その右はまるでブロック。実はコーヒーベースなのですが苦みはひかえめで後味はスッキリ。まずは見た目、そして味を堪能ですね。
さらに右は色からは想像がつきませんが抹茶とホワイトチョコなのです。中に苺の酸味も隠されていましたが、ジャムのような食感でした。
右はなんとバラ。誰がなんと言ってもバラです。一口かじると上品なバラの香りがいっぱいに広がります。これは飲み込むのがもったいない!
最後はシャンパンと苺のカクテル。アルコール分はひかえめなのか、酒類が苦手な僕でも美味しく食することができました。

 

 

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LeTAO さん

紅茶と白桃のフレーバー。
四角錐のチョコはずしりと重厚で食べ応え抜群!
和と洋の両方を味わえるのでお得!
ただ去年はあったマスカット味がなかったのが残念。
濃厚なので飲み物はあっさりしたものが合うでしょう。

ところで四角錐だとピックを刺すのが少し難しいのです。
力が流れていってしまうので、斜面に対して垂直に刺すことになるのですが、力加減や場所を間違えると一部が欠けたりしてしまいます。
ここはご一考いただきたいところです……。

ちなみに最後に回ったのですが、今まで買ったチョコを全て入れても余るくらいの大きな紙袋を用意してくださいました。
ありがとうございます!

 

 

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銀座千疋屋 さん

箱がオシャレ!
六角形なので丈夫なのです。
パイナップル、リンゴ、缶詰の中身はイチゴにチョコをしみ込ませたもの。
リンゴは薄味だけど、パイナップルは酸味と甘みがしっかり引き立っていて良!
イチゴはかなり甘い。
フルーツの繊維的な食感は珍しい。
なお、手前の缶(イチゴ)は2つ以上買ったことによるサービス品なので非売品。

 

 

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メリーチョコレート さん

外ケースと缶ケースのイラストがかわいい!
パフ入りのミィルク風味のチョコレートが5つ。
味はあっさりめなのでミルクティーや濃いめのコーヒーと相性が良さそう。
食べ終わったあとは文房具や小物などの容器に最適!

 

 

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メリーチョコレート さん

お茶と苺のタブレットで、すべて2枚ずつの重なり。
箱を開けた瞬間にたちのぼる香りがすごい!
色みのとおり全て味が異なっていて、抹茶は上から時計回りに「濃抹茶」「ほうじ茶」「玄米茶」「濃玄米茶」「抹茶」「碾茶入り抹茶」の6種。
苺は「濃あまおう」「あまおうハイミルク」「あまおうホワイト」「章姫」「紅ほっぺ」「とちおとめ」の6種。
香りは苺、味はお茶が強い感じ。
フルーツティーとの相性抜群!

 

 

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MAISON CACAO さん
マスカットとグリーンレモン。
柑橘系フレーバーでグリーンレモンは珍しい。
想像どおりの酸味は見事で、口に含んでしばらくするとレモンの瑞々しさを感じます。
薄めのミルクティーと合うかも?
このブランドは他にも多くのフレーバーを出しているが、大半が他では見ない珍しいもの。
こちらではひと箱ずつ専用の保冷袋に入れてくれます。
ちなみに去年までは「ca ca o」というブランド名でした。

 

 

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ゴンチャロフ さん
みんな大好きマイメロディのチョコ。
あっさりミルク風味のものが多いので、甘いのが苦手な人でも気軽に楽しめます。
味よりも見た目のかわいさを鑑賞するのがメイン。
濃いめのミルクティーやコーヒーが合いそう。
僕はクロミのほうが好きです。

 

 

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蔵人珈蔵(くらうどかくら) さん
渋みのあるパッケージが高級感を演出。
開けた瞬間に広がるコーヒーの香りが印象的。
コーヒー独特の苦みはほとんどなく、香ばしさが先に立つので食べやすいでしょう。
なかなかの重厚感なので4つくらい食べれば満足……と思いきや、次へ次へと食べ進めてしまう、なんとも不思議な魅力のあるチョコです。
深い味わいをより楽しむなら飲み物は温かい麦茶が合うかも?

 

 

今年は新型コロナ感染拡大防止の観点から、試食が一切できませんでした。
味や食感が全く分からない中で選ぶのはなかなか難しいものでしたが、今回ばかりはしかたありません。
新規出店がいくつかあった一方、毎年出展されていたいくつかのブランドが今年はないなど、ちょっと寂しい感じも。
とはいえ盛況ぶりは変わらず、ソーシャルディスタンスを保ちながらの周遊でもやはり胸躍るものでした。
この楽しさはやはり実際に会場を巡ってこそ。
開催が難しい中、対策を打ってくれた大丸さんと出展されたすべてのブランドに感謝を。

準備はいいか!? チョコレート祭りの始まりだ!

 あの日から365日。
バレンタインデーが今年もやって来ると聞き、元日から正座をして待っておりました。
百貨店の催事場も俄かに華やぎ、ところ狭しとチョコを並べておるではありませんか。
さあ、集え!
刮目せよ!
五感を鋭敏にせよ!
……というワケで今年もバレンタインフェアへと足を踏み入れたのです。
カタログ片手にレッツゴウ!

 

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「小樽洋菓子舗ルタオ-LeTAO」さんより。
ルタオは小樽の読み替えでしょうか?
ピラミッド型のチョコはずっしり重く、食べごたえがあります。
今回は紅茶・白桃・マスカットのフレーバーのセットを購入。
こうしたチョコのフレーバーには2種類あります。
ひとつは前情報なしに食べても何の味(香り)かがすぐに分かるもの。
もうひとつは言われれば何の味(香り)かが分かるもの。
このチョコは前者です。
口に含んでしばらくすると広がる香りは紛うことなき紅茶であり、白桃であり、マスカットであります。
いずれも味、香りともハッキリしているので味の薄い飲み物と相性が良いでしょう。
僕はストレートティーと一緒にいただきました。
ちなみに全て試食したのですが、なんとこのピラミッドまるまる1個を食べさせてくれる太っ腹!
(たいていは細かく砕いたものの一片を試食させてくれます)

 

 

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ラ・メゾン・デュ・ショコラ」さんより。
プラリネを中心としたチョコアソート。
カタログももらいましたが正直、似たような形状と見た目のものが多くてどれがどれだか分かりませんでした……。
はっきりと違いが感じ取れたのは左下の赤色の斜線が引かれてあるもの。
フランボワーズの酸味が口内に遍く行き渡る感覚は他に例えようがありません。
薄茶色のふたつはミルクのプラリネ。
とろり蕩けるペーストは独特の甘みをいつまでも楽しませてくれます。
こちらもストレートティー、もしくは薄めのミルクティーと合いそうですね。

とにかくチョコの種類が多いので眺めるだけでも楽しい!
実は当初、購入予定になかったこちらの商品。
後述する似た名前のお店を探していた際、失礼にも「こちらですか?」と訊ねてしまったのです。
店員さん、競合店にもかかわらず嫌がることもなく探していたブースを教えてくださいました。
感謝の気持ちを込めて購入。
結果的に良いキッカケとなりました。

 

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「ラ・メゾン・デュ・ケルノン・ダルドワーズ」さんより。
今年の本命。
実は去年も出店していたのですが、2月上旬に訪れた時にはすでに品切れになっていました。
なので1年越しにようやく手に入れることができたのでした。
深みのある青色はフランス西部の町アンジェの伝統的な屋根瓦をイメージしているのだとか。
中はアーモンドとヘーゼルナッツのヌガティン(水飴や砂糖をキャラメル状に煮詰めたもの)。
カリカリとした食感と濃厚な味わいは食べごたえ抜群!
表面の青いホワイトチョコの柔らかさ、中のヌガティンの固さが絶妙なコントラストになっています。
甘みが強いのでストレートティー、もしくはレモンティーとの相性が良さそうです。
苦めのコーヒーも合うでしょう。
さて、本命と言いながら店舗にたどり着けなかった理由ですが……。
実は催事場の離れに複数のブランドを一括に取り扱うコーナーがあり、当該店もそこに入っていたのです。
これが事前に手に入れたマップにも明記されておらず右往左往……。
大丸さん、ここは改善の余地があろうかと思います――。

 

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宇治茶 祇園辻利」さんより。
去年も買ったよくばりチョコレートセット。
抹茶チョコ・ほうじ茶チョコ・玄米茶チョコ・ほうじ茶ティーバッグが入っています。
チョコレートに合うお茶は? と問われれば紅茶やコーヒーを思い浮かべる人は多いハズ。
しかしこのチョコは洋であり和でもあります。
不思議なことにほうじ茶がよく合うのです。
他にはない玄米茶チョコはとにかく美味!
茶葉そのものが閉じ込められているのでは? と思うほど香り豊か。
というよりもう玄米茶そのもの。
つまり「茶コ」です。

 

 

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フーシェ オリンポス」さんより。
毎年恒例のチョコ巡りですが、これを初めてやった時、一番に目に飛び込んできたのがこちらのチョコ。
半球状のホワイトチョコに各惑星をイメージしたペイントはあまりに美しく、食べるどころか箱を開けるのも躊躇われたほど。
しばらくご無沙汰でしたが、今回は大型の惑星ペロキャン(?)チョコを選択。
CUPIDONはオリンポスさんが作った架空の惑星です。
味は左からラズベリー、ヘーゼルナッツ、パッションフルーツ、キャラメル。
中にペーストが閉じ込めてあり、舌にまつわることで風味が長持ちします。
味はあっさりとしていてしつこくないので、大きいとはいえ充分に食べ切れるでしょう。
少し冷やしてから食べるとパキパキとした食感が楽しめます。
飲み物は濃いめのものがよいでしょう。

 

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「ca ca o」さんより。
催事場では3年目。
去年は柚子とパッションフルーツを買いましたが、今年は新登場のこちらの3種。
左からイチジク、巨峰、マスカットです。
イチジクは珍しいですね。
葉を漬け込むという製法ですが、ほのかな果肉の香りが口いっぱいに広がります。
巨峰は濃厚な香り。
皮の部分だけを集めて旨みを凝縮したような、しっかりとした風味を堪能。
マスカットは白ワインを用いていて大人向けのお味。
口の中に入れると、ワインの香りが遅れて鼻に抜けるような不思議な感覚です。
(僕はアルコールが駄目なので諸手を挙げて美味! とは言えませんが好きな人には堪らないでしょう)
オシャレな木箱はインテリアとしても小物入れとしても最適。
(自宅では輪ゴムやクリップを入れるのに使っています)
こちらのお店はチョコの種類がとにかく豊富。
今回も紹介しきれませんでしたが、他にはない珍しいフレーバーが多いので覗いてみてはいかがでしょう?

 

 

見た目、味、食感、そして特別感。
チョコレートは常に五感で楽しむものだと思っています。
それが最も輝くのがバレンタインデー。
催事場には100を超えるブランドが集まりますが、不思議なこともそれほど甘ったる~い香りはしません。
もちろん製品がきちんと包装されているからということもあるでしょうが、この場合の”香り”というのは嗅覚を刺激するものというよりも、
むしろ口の中に入れたときに広がる味以外のもの、です。
なので甘い香りに誘われて……というようなことはありません。
まずは見た目。
定番のハート型やブロック型もあれば、惑星を模したものや宝石に見立てたものもあります。
試食ができれば積極的にいただきましょう。
そこで初めて味と香りが分かります。
いただいたらお礼を言いましょう。
試食をしたからといって必ず買わなければならないということはありません。
気に入ったものを選んで買い、そして楽しむ。
それがチョコレートに対する礼儀です。
次回のバレンタインデーは2021年2月14日の予定です。
今から楽しみですね。

悲憤慷慨の3(完結編)

こちらの記事の続きです。

 

jedi-tkms1984.hatenablog.com

 

実はこの話には続きがあったのです!
前回記事の直後、このような矢文が飛んできました。

 

『詐欺師みたいなものですね。私に対する一方的な悪いの評価は私に対する営業妨害とみます。運営にスクショを送りました!(^^)』

 

怒ってるのか喜んでるのかどっち!?
そもそもなんか営業しとるんすか?
スクショ送ったって、そこには真実しか書いていないのだからどうにもならないでしょうに……。

 

『評価の取り消しをしてください』

 

そんな要求は通りません。
適正な報酬をお支払いいただければもちろん取り消しますよ。
と返したところ、

 

『あなたのような人は講師に向かないから辞めて派遣で地道に働くことをお勧めします』

 

軽いジャブが返ってきました。
こういうの、煽りっていうんでせうか?
地道に働け、という勧めはまあ分からんでもないのですが、
”派遣で”
ってどういうことっすか?
なぜこの人はやたらと派遣という言葉を遣ってくるのでせうか?
世の中にはバイト、アルバイト、契約社員、正社員、フリーランスと様々な働き方があります。
その中で殊更に派遣を推してくるのはなぜ?
もしこれが僕に対する挑発であるのなら、この人は全国の派遣で働いている人および派遣会社を冒涜していることになるのでは……?
などと思っていると長文が。

 

『最初からあなたのような半端な講師で自信がない人からいい加減な気持ちで始めたのでは?
当該サイトでは冷やかしばかりでとか自分のスキルの足りなさで人のせいにして前向きにやっている人の営業妨害したいんですか?
幼稚な人ですね。評価悪いの取り消しをしてください』

 

まあ、おそろしい!
僕なら塾に通おうが家庭教師を雇おうが、教えてくれた人に対してこのような嘲罵(ちょうば)はとてもできませぬ。
しかるにここまで言いきれる豪胆さには頭が下がります。
その不遜さに敬意を表し、せめて評価をそのままにしようと思ったら、

 

『他の人が迷惑しないうちに講師をやめたらどうですか? あなたのような人には安く派遣で地道に受け身で仕事することがお似合いです。
自分の身の丈を理解することをお勧めします』

 

というメッセージが。
ちなみに実際にはもっと長文なのですがここでは要約しています。
あのですね、そういう文章を書く時間を勉強に充てたらどうかと思うのですよ。
仕訳の1問や2問は解けますよ。
100点満点の試験で仕訳が占めるのは20点分ですから、そこを完璧に仕上げれば20点は取れるのです。
文句を言う暇があったら勉強なさい。
さすがにちょっと業腹なので、やや強い口調で次のように返します。

 

「4か月間の教導に対して一切の支払いを拒否した時点で、虚偽の記載をしていたという自覚を持ちなさい。
ここまで拗れているのですから公共性、公益性の観点からなおさら評価を取り消すことはできない。
事実に基づく悪い評価をされた → 納得いかないから消せ が通るとお思いか?
それは評価システムの趣旨に反することであり、当該サイト運営に対する冒涜である。
あとはサイト運営が判断すること。僕が講師に向かないというのであれば、あなたは生徒に向かないというだけ」

 

我ながら大人げない長文になってしまいました。
しかたないですね。
言うべきは言っておかないと。

……と。
さんざん言われて、こっちもちょっと言い返してそれで終わり、ではあまりに不公平だということに気付きました。
そもそも4か月に渡って簿記を教える、という役務の提供は果たしました。
その結果、相手が試験を受けて合格しようが不合格に終わろうが、それは僕の関知するところではありません。
ただ少なくとも合格できる力をつけるだけの教導はしてきました。
相手が誠実な生徒であるならば合格すれば共に喜び、不合格なら自分の至らなさに悩みながら次回の取り組みについて真剣に考えたでしょう。
しかしこうなってはそんな気になど、なれるハズもありません。
とはいえここで引き下がっては相手丸得、僕大損。
一矢報いねばなりません。
そこで最後のやりとりから数日後、こんなメッセージを送ってみました。

 

「日が経ち、双方少しはクールダウンできたかと思います。
そこで本件について再度の協議をしたいと思うのですがいかがですか?
具体的にはそちらが支払ってもよいと思う金額と、こちらがほしいと思う金額を提示し合い、擦り合わせて報酬額を決定します。
こちらはその全額の入金を確認でき次第、サイト運営に対して”悪い”の評価取り下げを申請します」

 

すると相手、なんとあっさりと乗ってきました!
擦り合わせの結果、報酬額は月額5,000円に決定。
1円にもならないよりマシなのでここで妥協。
ここで値上げを要求して臍を曲げられても困ります。
このやりとりをしたのが6月の下旬。
当方の口座番号も伝え、あとは入金を待つのみ。
早ければ7月中には全額入金し、約束どおり評価取り下げ……となるハズでした。
ところが7月に入り、相手から支払いは来月か再来月まで待ってほしいとの連絡が。
むむ、つまり8月か9月ということですね。
まあ、待ちましょう。
相手に支払いの意思があるのに急かしては逆ギレされてしまう恐れもあります。
なんでこっちがここまで譲歩せなあかんねん!(神戸弁
と思いましたがここはグッと我慢の寛仁大度。

 

「そちらの事情を斟酌してお待ちします。無理のない範囲で」

 

と言ったばかりに相手、分割支払いを提案してきました。
正直なところ、お金のやりとりにルーズな人は簿記を勉強してもあまり意味がないんじゃないかなあ、と思ったり。
とはいえ分割支払いに関する定めをしていなかったので一応は了承します。
ここで断りでもして、相手の――(以下略)

そんな感じで待っていると9月の上旬に半額が振り込まれました。
あ、ちゃんと約束は守る人なんですね。
特に手数料を引かれたりはしていません。
良かった良かった♪
ではこの調子で残額が振り込まれるのを待ちましょう。
と、相手からメッセージが届きました。

 

『最近どうお過ごしですか? 仕事やプライベートなど何も変わらないでしょうか?
私は現在、雑談のメールも募集しています。
業務外で無料で雑談メールやれる時間あればたまに空き時間でももらえると嬉しいです。ご検討ください』

 

いやいやいや!
どーいう神経してんの、この人!?
どーいう精神状態ならこんなことをズケズケと言えるのでせうか?
そして僕はどんな精神状態でこれにどう返信すればいいのでせうか?
あなたそもそもまだ全額払い終えてないでしょ?
この時、僕は思ったのです。
なんでこんな目に遭うて、正当な評価を取り下げなあかんねん。(神戸弁
そして考えたのです。
そや! ほっといたろ!(神戸弁
いやいや、しかし待て待て。
そうすると評価の取り下げを条件に報酬の支払うを受けた僕がウソを吐いたことになってしまうではないか!
そこでもう少し考えてみます。
そや! いっぺん取り下げてからもっぺん評価したらええやん!(神戸弁
つまりこういうことです。
全額の入金を確認したら約束に従って評価を取り下げ。
その後、再び評価をしなおす。
2度目の評価ももちろん”悪い”です。
え? そんなのヒドイじゃないかって?
とーんでもナイナイ。
僕が再三、誹謗中傷を受けたという事実は消えないし、こちらが最初の評価取り下げを条件に出してやっと相手は支払いの意思を見せたのです。
本当に”良い”評価を受ける人は何の問題も起こさないし、役務の提供や対価の支払いをきちんとするのです。
ですからたとえ報酬が支払われたとしても、だからといっていきなり”良い”評価を与えるなんてありえません。

プラス………報酬を支払った
マイナス……誹謗中傷を繰り返した
マイナス……こちらが条件を出してやっと支払いの意思を見せた
マイナス……相手の都合で分割を申し出、最終的に全額入金が数か月先に伸びた

そうだ、この手でいこう!
昔に観たアニメの海賊みたいに指を鳴らしたかったのですが、不器用なのでできませんでした。

その後、9月末日に残額の入金を確認。

 

『評価を取り消してくれますね?』

 

ああ、言われなくとも”消して”やるよ……。
運営様に顛末を報告して評価の取り消しをお願いします。
ところがドッコイ落とし穴。
当該サイトでは一度付けた評価をやり直すことはできないのです。
つけた評価を削除することはできてもその後、再評価はできないとのこと。
むむむ……な~んか納得いかない!
とはいえこの件はこれにて決着したのでした。
おしまい!

(おしまいと言いましたが、また相手が何か言ってきたら続くかもしれませんが……)

選挙に行かない奴は政治に文句を言う資格はない、は正しいのか?

 2019年参議院議員通常選挙が終わりました。
有権者は投票に行かれたでしょうか?
僕は票を投じた党が議席を獲得したので今回の結果には満足しています。
投票率が低かったとはいえ、この結果は民意が表れたものです。
国のため、国民の利となる政治をしてほしいものです。

 


 さて、地方選にしても国政選にしても、必ず聞こえるのが次のような声です。


①「選挙に行かない奴は政治に文句を言う(権利)資格はない」
②「選挙に行かない奴は”与党に一切を任せた。文句は言わない”というのと同じだ」
③「投票は国民の義務だ。行かない奴は〇〇だ(〇〇の中は後述)」
④「過去、多くの血涙を流して市民が選挙権を得た。それを行使しないなんてもったいない」
⑤「お前らとりあえず選挙に行け。どこでも(誰でも)いいから投票しろ」


だいたいこんなところでしょうか。
他にもありましょうが細かなニュアンスの違いはあれど、概ねこの5種のどれかに属するかと思います。
わざわざこういう見出しと発言例を挙げたからには、もちろんこれらに対して反対の意を持っているからです。
というのも毎度、この手のテンプレ化した暴論にはうんざりしてしまうのです。
僕自身、選挙権を得た後の数年は投票行為をしていませんでした。
理由は投票しない理由のおそらく第一位であろう、『どうせ投票しても意味がないから』というものです。
しかし後にあることがあってから以後、投票するようになりました。
それは置いておくとして上掲のテンプレに対して次のように反発します。

 

< ①「選挙に行かない奴は政治に文句を言う(権利)資格はない」 >

投票に行かない人への批判としてはこれが最も多いと思います。
というよりもはやこれを接頭語のようにして、②~④につなげる発言者もよく見かけます。
で、この意見は正しいのでしょうか?
もちろん正しくはありません。
投票しなかった人はたしかに選挙権を行使しませんでした。
つまり権利の放棄です。
近所のラーメン屋の50円割引券を持っていたが使わないまま有効期限が切れてしまったようなものです。
ここで気を付けなければならないのは「投票する権利を放棄しただけ」で、「政治に文句を言う権利までは放棄していない」ということです。
そもそも文句を言うのに権利は要りません。
表現や言論の自由というものです。
現行憲法でも保障されています。
ということでこの種の批判をする人は、法はおろか憲法も無視した暴論を振りかざしておるワケです。
政治家の仕事のひとつは法律を作ることです。
その政治家を選ぶ選挙について、法どころか憲法も無視しておきながら「投票しない奴は文句を言うな」とエラそうに示し合わせたように批判する様は滑稽と言う他ありません。
尤も憲法は国家権力への制限、法律は国民の人権を保障するものなのでこの反論はずばりと正鵠を射ているワケでもありません。
しかしながら選挙権はあくまで投票する権利。
”政治に文句を言う権利を付帯した権利”ではないのです。
ちょっと検索すればこの手の批判はいくらでも出てきますが、この点をすっ飛ばしているあたり、
もはや”選挙委に行かない奴は文句を言う資格なし”はアプリオリ的に刷り込まれているのではないかとさえ思います。
もっと言えばこう批判するところで思考停止してしまっている、と言いましょうか。
行かない派を攻撃する際に最も標準的で手っ取り早く、しかも発言例が多いので気軽に使ってしまうのかもしれませんね。

 

< ②「選挙に行かない奴は”与党に一切を任せた。文句は言わない”というのと同じだ」 >

これもよく聞きます。
まだ①よりも理解できる内容です。
町内会の総会があり、渡された用紙に参加するか否かを〇で囲んで担当者まで……という経験はありませんか?
そしてその用紙には注意書きとして、『欠席の場合、議事は全て一任するものとし決定事項に異議申し立てしません』と書かれていませんでしたか?
町内内の場合はそれでもいいのです。
仮に欠席しても、注意書きにあらかじめそのように書かれてあるのだから後から文句を言うことはできません。
それがイヤなら出席すればよいのです。
しかししかし、②はちがいます。
一切を任せる、という意味はどこにも含まれておりません。
あくまで投票を行うという権利の行使をしないだけで、全てを委ねたワケでも、文句を言わないというワケでもないのであります。
繰り返しになりますが何かを言うのに資格や権利は要りません。
ここで僕がこうしてダラダラと書き連ねているのも、特別な資格や権利が必要ないからなのです。

 

< ③「投票は国民の義務だ。行かない奴は〇〇だ(〇〇の中は後述)」 >

これなどはもはや論外です。
”選挙権”なのにいつのまにか”義務”になっています。
こうなると選挙云々、投票云々以前のお話なのでまずは辞書を引くことをお勧めします。
権利と義務の意味も分からない人にまで選挙権が与えられていることのほうがよほど問題でしょう。
言葉の意味は小学校で習うのに、それを取り違えているのが有権者というのですから笑えませんね。
さて、この③でもうひとつ気になるのが〇〇に入る言葉です。
いくつか抜き出してみると次のような単語が目につきました。

「行かない奴には罰金を」
「行かない奴は非国民だから国外追放で」
「行かない奴は死刑でもいい」

意図的に過激な表現を抽出したワケではありません。
こういうのがホントに多いのです。
さてさて、物騒な言葉が並んでいます。
まずは罰金。
そのような制度も法も日本にはありません。
投票に行かない人に罰金を科したければ、そのような法を作ればよいのです。
そしてそのような法を作るにはそれを公約に掲げている党や候補者に投票して当選させればよろしい。
それなら誰も文句は言いません。
間接民主制の下、投票行為をしたというだけでそれをしていない人に罰金を……などという発言は傲慢で思い上がりも甚だしいものです。
次に非国民だから国外追放で、という意見ですが。
投票はしていなくても法律は守って税金も払ってきた人たちですよ?
仮に投票率が50%のときに本当に選挙に行かなかった人たちを追放したらどうなるでしょう?
有権者の半分がいなくなるのですから労働力不足、出生率の低下、GDPの低下、税収の激減がとてつもないことになります。
それを補うために重税を課されても、望まぬ妊娠出産の繰り返しを強制されても文句は言えません。
追放したのは誰あろう選挙に行った人たちですから。
もちろん本当に追放されないと分かっているからこういうことを言うのでしょうし、選挙に行かない人も行かないままなのでしょうが……。
最後に、選挙に行かない奴は死刑だ、との意見。
これを言う人こそ選挙権を剥奪して国外に追放すべきと思いますね。
選挙に行ったことを他殺の材料にする……これほど恐ろしいことはありません。
これが罷り通れば選挙権はもはや殺戮兵器です。
有権者の半数を殺戮できる恐るべき武器となるでしょう。
こういうことを平気で発言できる人はどういう党や立候補者に投票するのか――少し気になりますね。

 

< ④「過去、多くの血涙を流して市民が選挙権を得た。それを行使しないなんてもったいない」 >

過去の話をしても仕方がありません。
もったいないというなら毎年、恵方巻きや土用の丑で大量廃棄される食料のほうがよほどもったいないです。
……と思うのも選挙権が規定の年齢に達すれば自動的に与えられるからなのでしょうね。
もったいない以前にありがたみを感じないのでしょう。
蛇口をひねれば水が出てくるようなものです。

 

< ⑤「お前らとりあえず選挙に行け。どこでも(誰でも)いいから投票しろ」 >

この発言の前提には、『選挙に行かない奴は無責任』というものがあるのですが……。
ハッキリ言うとこの発言のほうがよほど無責任です。
政治とは国民の生活に直結するものです。
地球に存在するのが日本だけならいいですが、政治には諸外国とのお付き合いの仕方もあります。
国家同士のお付き合いが最終的には国民にも影響するのですから、国内向けの法整備や税制だけを見ていてはダメです。
これは当たり前の話です。
にもかかわらず「とりあえず行け、どこでも(誰でも)いいから投票しろ」なんて本当は口が裂けても言えないことなのです。
というより言ってはならないのです。
そもそも投票するためには何が必要か?
投票用紙……は言うまでもありません。
ここで必要だとしているのは判断材料です。
たとえば10の政党の中からどこか1党を選んで投票する、とします。
するとどこに投票するかを考えるためには10党の党是やマニフェストを理解する必要があります。
各党のホームページや実際に事務所に赴いてパンフレットを入手するなどして政策や公約を吟味します。
選挙に行け行けと言っている人は果たしてこれを選挙が行なわれる度にやっているでしょうか?
「党の考え方なんだから最初に1回見ておけば大丈夫だろう?」
いえいえちがいます。
情勢は常に変化しているのですから、掲げる政策や公約は選挙の度に異なります。
となれば選挙毎に全ての党に関する情報を仕入れなければなりません。
「自分が賛成する方策を掲げている党が見つかればそれでいいだろう?」
これもちがいます。
たとえば10党の情報を仕入れる際、最初の1党で自分の考えに当てはまっていたとします。
このマニフェストは自分の考えにほぼ近い、これなら95点だ。
……と、ここで満足して残りの9党は無視してもいいでしょうか?
もしかしたら他の党は97点、99点かもしれません。
あるいは100点の党もあるかもしれません。
投票するには材料が必要といいましたが、その材料は比較のためです。
全ての党の詳細が分からずして比較などしようがありません。
国の未来のため、自分たちの将来のために選挙は大切だと皆は言います。
そのとおりです。
だからこそいい加減な気持ちや考えで投票してはいけないのです。
軽はずみな1票でとんでもない党が政権を取った結果、私たちの生活はメチャクチャになってしまった……。
――なんてことになった時、とりあえず投票を、を言った人は責任をとれますか?
これを踏まえて再び①への反論に戻ります。


< ①「選挙に行かない奴は政治に文句を言う(権利)資格はない」 >

選挙に行かない奴は政治に文句を言う資格はない。
では選挙に行った人は投票した結果、間違った政治が行なわれたら何か責任をとるのでしょうか?

『私が投票した結果、当選した議員が血税〇〇万円を無駄にしました。責任をとって私財から補填します』
『私が投票して当選した党が精査もせず不必要な増税案を提出し可決されました。増税分を私が国民にお支払いします』

……できます?
とにかく私は選挙に行った! あとは知らん! 行かない奴が悪い!
これこそ究極の無責任ではないでしょうか?
投票者にも任命責任みたいなものを課すべきです。
そうなれば投票する側ももっと慎重に真に自分たちの為になる投票先を考えるでしょうし、とにかく選挙に行けなどという放言もしなくなるでしょう。
なにより投票者が慎重になるのだから党や候補者も迂闊な言動を慎むことになりましょう。
とかく”選挙に行け派”が
「私が選んだ議員や党がこんな不祥事をやらかしてしまいました。国民の皆さま、申し訳ないことです」
というように誤った先に投票したことを謝っているのを見たことがありません。
謝るどころか開き直るように次回の選挙ではまた異口同音に、行かない奴が政治を語るな、などとほざくのであります。
よくよく考えるまでもなく1票を投じるということは、重い責任のある、そして尊い行為なのです。
選挙に行かない奴を批判するなら、投票した自分もそれにもっと責任を持つべきなのです。
今の日本が悪い、というならその原因は選挙に行かなかった人にもあるし、これまでそうなるように投票してきた人たちにもあるのです。
そこから目を逸らして、
「選挙に行かないと自分の首を絞めることになるよ」
などとどの口が言えましょうか。
というよりどういう神経をしているのでしょう。
結果的に悪い政治を進め支えてきた、選挙に行け派。
結果的にそれを見ながら何もしなかった、選挙に行かない派。
どちらにも分があり、非があるといえましょう。
そしてこの関係から、”選挙に行け派”はこうも言っているようなものではないでしょうか?

『オレたち選挙に行け派は投票先を見る目がないのに今回も投票する。そしてその結果、日本の先行きはさらに悪くなるかもしれない。
行かない奴よ、愚かなオレたちの軽率な1票を打ち消してくれ。オレたちが失敗しそうになるのを食い止めてくれ』と。

↑はまだ好意的な解釈です。悪くとると以下のようになります。

『オレたちゃ日本を悪くするために選挙に行くぜ。行かない奴らよ、このまま指をくわえて見ているつもりか?
お前たちが選挙に行かないならオレたちはこれからもどんどん日本を悪くしていくぜ』

ちょっと意地悪な台詞回しになりました。
ただ内容としてはそこまで的外れでもないと思います。
というのも、行かない派に対する批判で多いのが、
『選挙に行かない奴は将来日本が悪くなっても文句言えないぞ』
というものなのですがこれ、言い換えると、
『将来日本が悪くなるのは選挙に行ってる奴の所為』
ということですから。
選挙に行かない=何もしない→日本が悪くなる のは、そもそも日本を悪くしている原因があるからで。
そう考えると投票するのもしないのもある意味では無責任なのです。

 

 長々と述べました。
誤解のないように言っておきますが、選挙に行くなという主張ではありません。
行っても意味がない、という趣旨でもありません。
この記事は『選挙に行かない人を批判する人、への反論』です。
選挙権というのは貴重で尊い権利です。
しかしその貴重さが実感できない権利でもあります。
人は苦労して獲得したものは大事にしますが、簡単に手に入ったものはぞんざいに扱いがちです。
現在、選挙権は後者です。
だからその値打ちをしっかり認識し、選挙に行く人は本来、その意味では賢しいハズなのです。
しかしひとたび選挙に行かない派を批判し始めると、なぜかその賢しさが剥がれ落ち、冷静さを欠いた執拗な罵倒に成り果てます。
僕は選挙に行けとも行くなとも言いませんし、言えません。
行きたければ行き、行きたくなければ行かなければよろしい。
そしてどちらであっても、国民の生活やひいては生涯が花実あるものとなるような政治が行なわれることを冀うものです。