ぷかぷか

 ランチクルーズを利用してみました。
いつもポートタワーを背景に、ほぼ決まった時間に帰港・出港するレストラン船を眺めながら、
一度は乗ってみたいと思っていたのでした。
これから暑くなればきつと出かけるのも億劫になって、船旅も遠のくに違いないと。
ならばと半ば飛び込み同然で乗船券を購入。
せっかく海洋国に生まれたのだから、たまには船に乗るのもよいかもしれません。




神戸に於いては「ルミナス神戸2」とランチクルーズの知名度を二分する「神戸コンチェルト」。
今回はこのコンチェルトにお世話になります。
ト音記号のロゴがポイントです。




船内の様子。
カーペット、壁紙、手すりの装飾……すべてに高級感が漂います。
ホームページでは服装を気にする利用者からの質問に対し、”カジュアルな格好をされる方が多いです”とあったので、
トレーナーにサンダルという出で立ちで乗船したことを少しだけ後悔しました。
でも船はすでに航海していたので考えないことにします。
大型船で瀬戸内海を航行するとあって揺れはほとんどなく、快適に過ごせました。
途中、食事の手をとめて甲板に出てみます。




当たり前ですが周囲は海です。
瀬戸内なので目を凝らせばどの方角にも陸地が見えます。
船がいまどの辺りを進んでいるか、どこに何が見えるかは随時アナウンスしてくれるので、
それを聴きながら甲板をぶらぶら。



明石海峡大橋の近くまで進んで反転。
(見え難いですが中央左にあるのが大橋です)
全長3,911メートルの世界最長の吊り橋なのだそうです。
震災にも耐えた見事な構造らしいのですが、仕組みは難しすぎて分かりません。
しかし名前に「明石」と付いていますが、実際には明石には架かっていません。
夢の国みたいなものですね。
明石といえば子午線が通っているのも有名ですね。
写真には収められませんでしたが近くには神戸空港があるので、頭上を旅客機が飛び越えます。



潜水艦です。
整備中なのでしょうか。
なかなか見られないものだと船長さんが仰っていました。


2時間ほどの航行を終えて帰港。
遠足なのでしょう、数名の幼稚園児たちが「おかえりなさい!」と手を振っていました。
神戸というか兵庫にはいろいろあるなと改めて思いました。
山あり、海あり、温泉あり、吊り橋あり……。
もしかしたら他にも魅力があるのかもしれません。
30年生きてきて、それらにまるで目を向けなかったのは勿体ないという他ありません。
照顧脚下という言葉がありますが、自分が住んでいるごく身近な場所を知るのも大切なことかもしれませんね。