有馬温泉に行く

 有馬温泉に行ってきました。
地球温暖化といいますが、冬はやっぱりまだ寒いのです。
寒い時には温泉が一番。
母への労いも兼ねて2泊3日レッツゴーです。
ちなみに自宅から電車で40分ほど。
実際に行ってみると意外と近所であることに気付きました。




有馬温泉といえば、ココ。
旅番組でもたいてい、このアングルで映しますね。
近辺は道が狭く、勾配が続きます。
ここを車で移動するのは大変ですが、かといって歩くのもなかなか大変です。
川沿いにはお土産屋さんが並んでいるので、見て回っているうちに頂上に辿り着けそうです。



最大の特色ともいえるのが、この温泉。
「金泉」とか「金の湯」と呼ばれています。
実際には茶褐色に近いのですが、他の透明な湯を「銀泉」とし、対比するかたちで「金泉」と呼んでいます。
金泉は口に入るとちょっと塩辛く、目に入ると痛いです。


この界隈には歴史が多いようです。
行基が温泉寺を建立したとか、枕草子有馬温泉の記述があるとか。
なかでも豊臣秀吉とは縁が深く、このような像まであります。


秀吉像とねね像、写真では分かり難いですが川を挟んで向かい合っています。



今回泊まった旅館。
温泉街から少し離れたところにあるのですが、そのために隠れ家的な雰囲気があり、静謐な美があります。
旅館の方々もとても親切にして下さって、”また行きたい”と思う素晴らしいお宿でした。
なおこの旅館、入り口から館内、脱衣所から風呂場に至るまで柔らかい畳敷きになっています。
足にも優しい配慮ではありませんか。







料理の数々、どれも大変に美味でした。
彩りは鮮やか、装飾は細やかなので食べるのが勿体ないくらいです。



部屋に殺虫剤が置いてあり、その横に添えられていた注意書き。
こういう遊び心に溢れた文章、好きですねえ。



こちらは旅館前の足湯に掲げられていたもの。
自然に対する優しさを感じます。


さて、朝夕で頂いたお食事。
素晴らしいおもてなしだったので、料理人さんともお話をしました。
ベテランから若い方までいらっしゃるのですが、僕が話をしていた相手が大田忠道さんだと後になって知りました。
かつて料理の鉄人という番組でも勝利した経験がおありで、数々の受章もされている方だそうです。
料理の世界には疎いので全く分かりませんでした……。
下は記念に頂戴した色紙です。



帰りにお土産を貰って、帰宅。
家に着くと途端に現実に引き戻されたような感じがして、どうにも寂しさが。
今回宿泊した旅館、今年の2月から約1年かけて改装するらしく、その間は当然泊まることができません。
是非また行きたい旅館だったので、来週再び2泊3日で予約をいれました。
明後日に出発します。