猪口冷糖戦争

 今年もこの日がやってきたのですな。
銀行に小切手を持ち込むついでに参上しました百貨店。
催事場は毎年のごとく盛況しておりました。
いうまでもなく女性客ばかりでしたが、僕はそんなことは気にはしません。
諭吉さんを2枚携えて飛び込むのです。
そうです、自分チョコです。
本命チョコも義理チョコも義務チョコも縁遠いものなのです。
さて、それでは会場へレッツゴー。
あちこちの出店で味見用のチョコを用意しているのか、
入り口付近ですでに甘い馨りが漂っております。
カタログを見ますと定番の商品から、新規出店まで様々ありました。
普段おやつとして食べるチョコは味ありきですが、こうした催しの場合、
まず見た目を重視します。
ショーケースに並ぶはたんなるお菓子ではなく、もはや芸術品です。



まずは1品目。
実際にはもう少し光沢がハッキリしています。
定番といったところでしょうか。
ハート型には中にラズベリーソースがたっぷり入っていました。


2品目。
これは今年の新作なのだそうです。
”オランジェ”という商品名のとおり、オレンジのほのかな酸味が楽しめました。
ひとつひとつが結構な大きさなので食べ応えがあります。


3品目。
カタログを見る限りではノーチェックだったのですが、試食につられて購入。
一口齧るだけで芳醇なバナナの馨りがいっぱいに広がります。
お店の人に説明を受けている間に、試食係のお姉さんが僕の背後に回り込んでいました。


4品目。
好きな人にはたまらないカピバラさんのパッケージ。
中身はごく普通のチョコです。
包みの収束部にシールが貼ってあるので食べるにはシールを千切らなければなりません。
食べた後は小物入れにぴったり。


5品目。
今年初出店だそうです。
ドライフルーツにディップされたチョコはやや苦めの仕上がりですが、
フルーツの甘さによく合います。
特にパイナップルやリンゴとの相性は抜群でした。


6品目。
和風のチョコ。
夏みかんや柚子のソースが入っています。
僕は柑橘系が大好きなので、このチョコの清涼感は堪りませんでした。


7品目。
某コンビニ限定のお品。
おそらく値段の8割はパッケージと色紙が占めているでしょう。
写真では分かりにくいですがシャツの形をしたチョコ、実は繊維の皺が表現されていて、
横から見ると山脈のような凹凸が走っています。
杏さや、いいですよね……。


さて、自分で買ったチョコレートはこれだけなのですが、
今年は他人様から頂きました。
しかも男性から。
同じ事業場で働いている人からなのですが、僕が甘いもの好きと知っていて、
わざわざ買ってくれたとのこと。

バッカスのように中にお酒が入っているのですが、彼は僕がアルコールに弱いのを知っているので、
度数の強くないものを選んでくれたようです。



新規出店もいくつかあり、今年の催事も楽しめました。
毎年買っている惑星チョコは変わり映えがしないので今回はパスしましたが、
見た目に美しいものはついつい欲しくなりますね。
さてさて、これだけたくさんのチョコ。
ホワイトデーのお返しが大変です。