美味しくてためになる

 腱鞘炎というのは一度引き起こすとなかなか治らないようですね。
手をあまり使わないようにする、塗り薬を用いる……。
どれも効果的ではなく断続的な痛みが続いています。
事務の宿命ですね。
これまでは西洋医学に頼っていましたが改善の兆しが見られないので、東洋医学に切り替えることにしました。
所謂、鍼灸という方法です。
明石に名医がいらっしゃるというので訪ねました。
いきなり針を刺されるというようなことはなく、まずは触診(?)で脈を測られました。
その後はお灸――艾(もぐさ)の香りっていいですね。
効果は徐々に表れるとのことなので体質改善も兼ねて、治療することとなりました。
さて、その鍼灸院の帰りです。
明石といえば明石焼き
たこ焼きによく似ていますが、ソースや青海苔は使わずにお出汁でいただきます。
これが美味なのです。
明石を歩くとどこを見てもタコ明石焼き屋さんがあります。
ご当地、という感じがしますね。
味もお店それぞれで違うので一度食べ歩きをしてみたいところです。
この日、僕が入店したのはテレビ取材等も受けるほど有名な場所でした。
目を引くのは独特の割引システムです。
席に着くとまず小さな紙を渡されます。
そこには漢字の読み取り問題が10問掲載されており、その正解数に応じて割引を受けられるという仕組みです。
こういうの、大好きなのですよね。
さらに壁を見てみるとずらりと並ぶ難問奇問約600問。
もちろん全て読み取り問題です。
これにすべて正解するとなんと1年間、無料で明石焼きが食べられます!
こうなったら挑戦しないわけにはいきません。
漢検一級は未だ合格しておりませんが、今の僕は限りなく一級に近い二級です。
(宇治原氏も同じようなことを言っていました)
さあ、かかってこい!
……と勇んで鉛筆を握ったものの…………。
結局は力及ばず20問くらい間違えました。
僕もまだまだですね――というお話でした。