少年王の秘密

 大阪で開催中のツタンカーメン展に行ってきました。
ゴールデンウィーク中だったこともあり、会場には行列ができていました。
朝一番に到着して当日券を買うと、入館は3時間待ち。
皆さん、ツタンカーメン好きなんですね。
僕は王棺さえ見られればそれで良い、と思っていましたが、なかなかどうして展示物のそれぞれに心奪われました。
まず見る機会のないアンク(生命の象徴)やカノポス(摘出した臓器を納める壺など)、彫像など、存分に楽しみました。
古代エジプトの死生観も非常に興味深いものです。
死後に生き返る、という考えが前提ですが輪廻転生とは違います。
人間は肉体と、バー、カー、の3つで構成されているという考えがあります。
人間は死ぬとこのバーというものが肉体から分離しますが、肉体が保存されていれば元に戻ると考えられていました。
そのためミイラを創る必要があったのですが、当時では既に腐敗を防ぐために内臓を摘出するという工夫がされていました。
欲を言えばこのミイラも見てみたかったのですが……。
棺を拝めたたけでも満足です。