初めてのイベント行き

 9月4日。
東京で開かれた『杏さやオンリー』というイベントに行ってきました。
なぜ行ったのかは分かりません。
家の状況も考えれば、そうしている場合ではないというのに。
そうそう行けるような距離ではないし、2日前くらいに急に行ってみたいという心境に駆られただけで
いつの間にか往復のチケットを購入するなど、僕自身も意外な週末でした。
衝動というのは偉大です。
殆ど県外にすら出た事のないインドア派を、躊躇なく夜行バスで10時間の遠隔地に運ぶくらいなのですから。
で、こういうイベントは初めてなので勝手が分からず、ついでに地理にも疎いので何枚もの地図を用意するも、
現地で右往左往する始末。
なんとか目印になる店舗をいくつか見つけ、そこを拠点に彷徨いながら会場に辿り着きました。
何もかも初めてなので並ぶ品のそれぞれが如何ほどの値がするのかも、自分が一体ここでいくら使うのかも、
大量に購入した場合に持ち帰る手段があるのかも、何ひとつ分かっていませんでした。
財布の中にはメガバンクのATMから下ろしたての高額紙幣数枚。
少し考えれば分かる話なのですがこういう時、千円札を多めに用意するべきなのですね。
貰うだけなら嬉しいけれども、お釣りを渡さなければならない側としては一万円を出されても困りますね。
最初に買ったサークルさん、本当にごめんなさい。
殆ど全ての500円玉を吐き出させてしまったこと、お詫びします。

規模もいろいろあろうかと思いますが、当該イベントの会場はそう広くない感じでした。
もう少し仰々しいものをイメージしていましたが、高校あたりの文化祭に似ています。
という具合ですから敷居も高くなく、気軽に廻れる雰囲気ではありました。
充実したひと時を過ごせました。
場の空気というかテンションには付いていけそうにはありませんが、
興味のあるカップリングを眺めるのはなかなかに楽しいものです。
さらにはアフターイベントなるものもあるようで、その内容が明らかにされていなかったので、
折角来たのだからと最後まで見てみることにしました。
始まったのはオークション。
サークルさん提供の色紙やグッズなどを競り落とす、という趣旨のようです。
これはパス。
ここのところの円高続きと旅費もバカにならない状況下、意地の張り合いで高い金額で落札するも、
果たしてそれが自分にとってその額を支払うだけの価値があるものなのかを考えてしまいそうで。
可愛い絵は多かったのですけれどね。次の機会があれば参加してみるのも面白いかもしれません。
競りが終わると両拳大会が始まりました。
賞品はポスターや色紙など。
参加者と争って両拳に勝ち賞品を獲得する、という意味ではお金を遣わないオークションと言えましょう。
次々に提示される賞品群。
参加はもちろん無料なのですが、欲しくないものにまで参加は表明しません。
そういうのは欲しい人の手に渡ればよいのです。
その代わり自分が興味がある物には当然、意思表示はします。
せっかく神戸から出てきたのだもの。
ひとつくらい、こうした千金を積んでも手に入らない物を掴んでみたいという気にもなりましょう。
運が良いのか悪いのか、2番目に欲しい物を獲得する事ができました。
あんこちゃんの凛々しくも可愛いポスターです。
良い戦利品のひとつに加えます。


今回、入場券代わりにカタログを買う、ということを知りました。
開場の2時間前に着いても既に行列ができることも知りました。
事前に硬貨や千円紙幣を用意すべきことも、大きめの鞄が必要なことも知りました。
アフターイベントが予定より1時間近く延長する可能性も考慮し、帰りの新幹線は
もう少し余裕を見て予約しなければならないことも学びました。
イベントの翌日には有給を取ったほうがよいことも覚えました。
久しぶりに濃密で実りある日を過ごしましたとさ。