いんふる

 このブログを何度か見られている方はご存じかもしれませんが、僕は神戸在住です。
地震とか酒鬼薔薇事件とかあまり芳しくない事柄で目立つ地名です。
今回もそうです。
新型インフルエンザ。
少し前から騒がれ始め、早くも対岸の火事ではなくなったアレです。
考えてみればインフルエンザなんて毎年新型が出るのだから、何もここまで警戒しなくても……。
なぁんて思っていたのですが事情が違うようです。
学校は軒並み休校。
社会人はそんなの関係ねえのですが、外に出てみるとやはりと言うべきか半数以上がマスクしてます。
近所の薬店等ではマスクの売り切れ続出。
メーカーでは3ヶ月先の在庫まで払い出したとか。
さすがに過剰反応なのでは……とも思うのですが、ここは日本。
周りがマスクしてて自分だけしていないと白眼視されるのが世の常。
それに最初の発症者が確認された学校……けっこう自宅から近かったりもしますので、ここは転ばぬ先の杖。
ということで母が大量にマスクを仕入れ、それを着用して通勤。
通勤バスの中では顔の下半分が白い人ばかりです。
テレビでもマスクを買う為に詰め掛ける現場を見たことがあります。
オイルショックなどは口伝でしか知りませんが、こんな状態だったのかなあとしみじみ。


……でも、ね。
正直、温いのではないかと。
思ったりするわけです。
新型インフルエンザの恐ろしいのは感染力です。
渡航歴がなくても発症するのだから、感染力は決して侮れないわけです。
それをどういうわけか、多くの人はマスクをしているというだけで安心してしまっているのです。
前述のように我先にマスクを買い求める人だかりというのはあっても、その先がないんですね。
あなたら、本当に怖いと思ってるの?
マスクを着けただけで万全だという顔をして出歩いているのが滑稽でして。
というのも、そもそもマスクの使い方からしてちゃんと出来ていない人が多いのですよ。
例えば外す時。
表面を持って取り外す人がいます。
…………その手はどうするのでしょうか?
その際もあまり急いで取ろうとすると、その拍子に付着したウイルスをばら撒くことにも。
その他、紐部分を耳にかけてマスク本体を顎までずらしている人もいます。

という具合に非常に難しいわけです。
マスクだけで安心しちゃいけません。
着ている服にだって大量の粉塵やらウイルスやらが付着している可能性が高いのですから。
なんて偉そうに言いながら、僕もその付け焼刃の対策だけで出歩いている者のひとりですが…………。
しかしこんなにマスクが売れるなら、その種の株を買っていれば少しは利益出たのかな、とか。
他所でインフルエンザが蔓延しても円高にならなかったのに、日本で続々罹患者が出始めると円安になるのは、
どうにも納得できないのですが……。