おめめの悩み(再発性角膜上皮糜爛と網膜裂孔)

 目に関する悩みというのは尽きないもので……。
数日前、網膜裂孔と診断されました。
僕としては原因となるものに心あたりがなく、医師からも体質によるものである可能性ありと言われました。
若年の同症状の理由として多いのは近眼であるとのことですが、僕自身は生活が不自由なほどの近眼ではありません。
となると外傷を疑うのですが、20代まで放置していた睫毛内反(さかまつげ)により再発性角膜上皮糜爛を患っているので、
どちらかというとこちらのほうが可能性はありそうです。
とはいえ散瞳検査を含めて定期的に眼科を受診しているので、この度の結果は青天の霹靂でございました。
幸い軽度のようで「網膜光凝固術(通常)」を受け、現在静養中です。

驚いたのは手術の日程を設定したりせず、裂孔と診断されるやすぐに処置が始まったことです。
放っておけば重篤化するので早いに越したことはないのですが、傷口に絆創膏を貼るような感覚で、
”さあ、やりましょう”となると、こちらの心の準備も整いません。
(歯医者は平気ですが、眼医者は恐いのです。眼圧を計測する、あの風が出る機械さえも恐いのです)
費用は3万円程度。
これは良心的な眼科ならどこも同じくらいだそうです。
手術なので保険金も出ます。
(こういう時、保険に加入していると心強いですね)
手術はものの数分で終わりました。
座して装置に顎を乗せ、レーザーが照射されるのをひたすら耐えるだけです。
照射されるたびに眼球の奥が脈打つような感覚がありますが、痛いというほどではありません。
それよりもつい瞼に力が入り、やりなおしになってしまうことのほうが辛いのです。
術後、2週間は安静にしなければなりません。
とはいえ日常生活を送るに不自由はありません。
アルコールはやめ、縄跳びやランニングやボクシングのような運動は控えてくださいと言われます。
お酒が飲めず、ものぐさな僕には制約にすらなりません。
さて、網膜裂孔については不勉強な身ですが、外傷ということでしばしば悩まされている再発性角膜上皮糜爛について、
僕なりの予防法を挙げてみます。
あくまで予防なので、どう頑張っても糜爛するときは糜爛します。
そういう時は諦めて点眼、軟膏の力を借りましょう。


『1・とにかくドライアイを防ぐ』

角膜上皮糜爛の原因は目の乾きです。起床時に起こるのもそのため。
そこで日常からとにかくドライアイを防ぐ習慣をつけなければなりません。
必要なのはまばたきです。
これは誰でも自然にしていることですが、作業に集中している時や、情況的に見落としすることが許されない場面では、
(リズムゲームに没頭している時など、まばたきする暇すらないとき)
どうしてもまばたきの回数は減ってしまいます。
ですからこういう場合は意識して目を閉じるなどするしかありません。
一日数回であれば目薬も効果的ですが、これに頼るようでは本末転倒。
まずは日頃から意識してまばたきの回数を増やすことです。


『2・目をこすらない』

異物が入ったとき、目が痒いとき、ついついこすってしまいますね。
しかしこれは避けるべきです。
特に異物が入っている場合は、こすることにより異物が角膜を傷つけ、糜爛を誘発します。
痒みに耐えかねて掻くときも、ついつい爪が目に当たったりして危険です。
こういう場合は素直に目薬に頼りましょう。
低刺激の目薬は多くの種類が市販されています。
これで目を洗うようにすれば眼球に傷はつきません。
ただし混濁(容器の先に睫毛や瞼が接触すること)にはくれぐれも注意。
家族の中で自分だけがその目薬を使う場合も、混濁は菌の繁殖の原因になるので危険です。


『3・就寝前の保湿』

眠っている時はまばたきをしないので、涙の量は減少します。
そのため起床時に目の表面が乾き、起床した際のまばたきで角膜の上皮が剥がれやすくなっています。
これを防ぐには就寝前に軟膏を塗る、という方法があります。
もともと軟膏は糜爛が起きた時の治療に用いるもので、日常的に使用するようなものではありません。
しかし糜爛が治った直後など、不安がある場合はしばらく続けるというのも手段のひとつです。