つぼえりとあきなお

 映画『プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』
映画『LIAR GAME The Final Stage』を観てきました。

 プリキュアはえりかの可愛さが異常です。
前回のオールスターズでは一応メインだったハズのフレッシュ勢が殆んど囚われの身状態で活躍できなかった分、
今回はかなり出番が多かったような気がします。
絵柄も等身もまるで違うつぼみたちですが、映画では周りに合わせたような絵柄で溶け込んでいました。
ただ旧プリたちの接点そのものはあまりなかったように思えます。
前作では、”各プリキュアたちが互いを全く知らない状態からの出会い→共闘”だったのに対し、
今作では、”フレッシュまでが既知→そこにつぼみ・えりかが加わる”という構図なので出会い方が違います。
そのためか互いの紹介に当たる部分がかなり削がれていた感じがしたのが少し残念。
ラスト観る限り、ちゃんと親睦は深めていたようですが。
上映85分は短すぎますね。
2時間くらいかけてじっくり観てみたいものです。
デザトリアンとか出てこなくていいから、変身前のプリキュアたちの会話とかその辺りをぜひ。
それにしてもえりかはスクリーンでも可愛いですね。
テレビ本編とはちょっとキャラが違う感じがしましたが。
本編といえばつぼみ父の元生徒が彼を引き抜きに来る回で、
『ちゃんと言ってくれないと分かんないよ?』
と躊躇うつぼみの背中を押して頷くえりかに辛抱堪らんものを抱きまして候。



 ライアーゲームで結局一番得をしたのは、赤リンゴが全て揃う方に賭けた少数の投資家だったわけですね。
この手の作品は最初のルール説明をじっくり聞いていると、プレイヤーがどんなトリックを使うか色々推理できます。
ただ3種の投票をするだけに何故わざわざ焼印を付ける必要があるのか、投票行為を行ったら再度投票室には入れない決まりは
何のためにあるのか、リンゴ3種あればゲームは成立すると念押しのように付け加えた理由は何か……とか。
秋山も葛城もヨコヤもルール説明では直接触れていない盲点を衝きますから、こういう作品を鑑賞する時はとにかく
ルールを咀嚼することに腐心しています。
焼印の移動くらいはあるだろうと読んでいましたが、金リンゴを消滅させるところまでは読めませんでした。
シリーズ通して観ると過去の印象的なシーンそのままの箇所もありました。
特に秋山が取り乱す場面は密輸ゲームで一回観ていますからすぐに演技だと分かりました。
他にナオが”騙して何が悪い”と開き直る秋山の頬を張った点も、これまでの2人の関係から考えて唐突すぎてあり得ず、
これも演技だと分かってしまいます。
もちろん普通に観ていてはそれが演技だと分かっていても、では裏で具体的に何が行われているかまでは十分に推理しないと
正解にたどり着けないわけですが……。
演技であることを悟らせず、従って秘密裡に事が進んでいる、という視聴者に対する二重の騙しのテクが欲しかったところ。
さて、今回恰好良かったのは秋山よりも寧ろヨコヤでしたね。
退場した秋山の負債を肩代わりするのに賞金全額どころか負けても返済を要求したのは、
ただ無償で支援しても秋山の性格では必ず拒むと思ったからでしょうね。
”ヨコヤらしい卑怯な取引”だからこそ彼もすんなり受け容れたのではないでしょうか。
しかしあそこでヨコヤが来なければ秋山もそのまま敗退していたわけですから、彼を呼び寄せたエリーの手柄は大です。
実写もいいですが、彼に関しては原作の方が数段良いですね。
嵌められた時の狼狽ぶり(感染で検査室封鎖されてから小切手とられるあたりとか)が面白くて。
ゲームは終わり主催者の正体も明らかになりましたが、最後まで謎なのが冒頭で千円借りた人がナオに返す際、
なぜ事務局と同じ黒封筒を使ったのかということ。
ああいう封筒って普通にそのへんの店で売ってるんでしょうか。
茶封筒くらいしか見たことないものでサッパリ分かりません。
まあ少しくらい謎が残ってもいいかもしれません。
『お前の負けだ』という台詞が何回飛び出すか観賞中に数えていたもののストーリーを追っているうちに分からなくなってもいいんです。
BGMが大音量で聴けただけで十分なのです。