早すぎる死

 「だいすけ君」をご存じでしょうか?
まさおぉ君の跡を継いで2代目旅犬として、全国を旅していたわんこです。
そのだいすけ君が急死しました。
胃捻転……どういった症状なのかは分かりませんが、これが原因だったそうです。
享年6歳。
個体差はありますがレトリーバーの寿命は13歳~16歳程度です。
6歳というのは人間では40歳くらいに相当するでしょうか。
あまりに早すぎる死です。
先代のまさお君は7歳の時に旅犬を引退しました。
その時の放送ではスタジオ内に大きな家が用意され、その中でまさお君が満面の笑みで旅犬をだいすけ君に託した、
というシーンを記憶しています。
人間もそうですが打ち込んでいた事から離れると、途端に心身に変調をきたすことがあります。
まさお君も引退した直後に悪性リンパ種が見つかり、その後わずか2ヶ月で亡くなりました。
もしかしたら彼は自分が病気だったのを知っていたのかもしれません。
知っていて、しかしそれを隠して旅を続けていたのかもしれません。
引退と同時に張り詰めていたものが解け、一気に体調を崩したのかもしれません。
だいすけ君は旅の途中でした。
もっと多くの場所を訪れ、多くの人、多くの犬猫に出逢うハズだったのです。
それが叶わなくなる……。
あの番組にはこれからも(3代目によって)続けて欲しいと思う反面、
もう終わって欲しいという気持ちもあります。
生があれば必ず死はあります。
それはあらゆる生物に共通する避けられない運命です。
ただ、こういう話に触れると、せめて犬や猫の寿命がもう少し長くなるか、人間の寿命が短くなりはしないかと。
そう思ってしまいます。